家づくりに想う ニッチの活用

2014.09.07

【ポイント】
アイシネンに携わるようになり、断熱に関することを主に多くのクライアントとお話をさせていただきますが、 アイシネンで壁断熱することによりコンセントの増設が繊維系断熱材のように簡単にできないことを前もって伝えるようにしております。

我が家の玄関ホールのニッチ

逆に言えばグラスウールなどの断熱材であれば壁の中に隙間が多く(熊本弁でスカスカ)電線を後からでも簡単に通せることを意味します。 アイシネンを採用されるお施主様にはしっかり検討・打合せし、コンセントの位置・数を決めパソコン用の電話回線やTVアンテナなど のレイアウトを決めるようにアドバイスしております。

我が家のリビングにあるニッチ?

そしてその上で、各部屋に最低1~2個のコンセントを追加されることをお勧めしております。 最近の生活スタイルで携帯電話を筆頭に充電して使う電化製品が倍増しております。 特にスマホなど電池を消耗する割合が高いため度々充電する必要がありますが、 今までのように床上20センチ程度に設置されたコンセントから電源を取るのは大変使いにくいものです。

ニッチの下のコンセント2口を増設したものの足りない状態

ましてやスイッチアダプターなる80~50ミリもあるプラグ(差し込み口)を使わなければならない機種も多く 3口・4口コンセントでは2口しか使えないことも多く延長コードを使わなければならない始末。 そして新たなる敵(??)掃除ロボットのルンバの登場で床に這わせるコード類があればルンバも使えません。 掃除する前に床にあるものは全て上に揚げる必要がありまたまた手間がかかりますね。

スイッチアダプター類がいっぱい

近頃の新築住宅を見ると、コンセントも以前のような 床上20㎝高さの常識から、スイッチの高さ約1m10センチと同じ程度の高さだったり、使い勝手により2mくらいの高いところに付けられるところもあります。 若干のコストアップにはなりますが、これからは多いに越したことはないと思います。 (我が家のリビングダイニングRでは結果後から4箇所のコンセントを増設しました)

洗面所の収納棚の中にもコンセントを!造り付けでも既製品でも取付可能

23年前に建てた玄関ホールのニッチ(飾棚)には照明は設けたもののコンセントはなく、後に増設しました。 またリビングの電話台とカセット収納をメインに考えたスペースは、必要なくなり棚を間引いて小物の飾り棚として使い道が変わりました。 ただしコンセントは下から取り出すものの、携帯の充電スペースとして重宝しています。 時代とともに生活スタイルは変わりますが、住み心地の良い住環境だけはいつまでも保ちたいものです。

ニッチの袖壁に2口コンセントを

先日アイシネンを採用頂いた住宅完成見学会で、なるほど思える作りに感心したのでご紹介します。 ニッチ(壁面を方形に凹めた部分)の中にコンセントを設けることです。そうすれば扱いやすい高さでスマホなどを楽に充電でき邪魔になりません。 外部に面する壁は断熱材を充填するため使えませんが内間仕切壁であれば筋かいや間柱を避けて10センチ以上の奥行きの棚・空間が確保できますね。 リビングや人が集うところとベッドルームに在ったら便利で、これから絶対必要だと思います。


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