アイシネンの吸音性について

【ポイント】
先日、2階からの騒音対策としてアイシネンが採用されましたが・・・

2階にいる幼い子供の足音・声、その他生活音の改善を相談され現場の調査へ向かいました。築25年程の住宅で、2階床はフローリング一発貼り、 相談のあった通り2階で歩く音は簡単に1階へ響いてきました。ここで注意点として、この状態で吹付けても話し声、 テレビの音などには効果はあっても、歩く音などは止められないことをご説明の上で施工させて頂くこととなりました。
後日面積も小さかったので午前中には工事を完了することができ、施工後は通常の生活音は改善がみられましたが、 足音などのショック音については大きな改善は叶いませんでした。アイシネンは吸音性の高い素材ということで、防音の相談を受けますが、 構造体から振動として伝わる衝撃音は止めることができません、構造体の防音対策が必要で、簡易的には絨毯やクッションフロアなど 衝撃が伝わりにくい柔らかい素材を床に敷くことです。
続いては、某設計事務所様の現場です。屋根は折版で 天井裏には当初グラスウールを敷き込み、その後セルロースファイバーでダブルに断熱施工されていましたが、それでも夏は非常に暑く、雨音もひどかったようです。
天井を解体と同時に、グラスウールとセルロースファイバーが足の踏み場もない程に床へ落してあり、産廃処理もたいへんです。 セルロースをよく見ると当初のふわふわした感じがなく湿気を取り込んでいるように見受けられます。 結局、折版面へアイシネンを75mm吹付けさせていただくこととなりました。
アイシネン施工後の様子です。天井下地のピッチが狭かったので数か所点検口を設けて頂きました。 写真の通り、折版へも問題なく施工ができ、鋼板の動きにも柔軟なフォームが半永久的に密着し効果を発揮します。 折版にも断熱と共に防音対策として高い評価を得ているアイシネンなら安心ですね。 肝心なことは初期性能の持続、断熱、気密(素材のエアバリア性)、換気、サッシなど、住まいはトータルバランスが重要と考えます。
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