結露の悲劇
【ポイント】
今年初めあるリフォーム業者さんより折板屋根からの結露対策で相談の連絡を戴きました。
想像を絶する.........これは「結露の悲劇」です。
2階建ての鉄骨造アパートで、屋根に折板を使用してありました。
住人さんは不在でしたが、鍵を開けてはいる壁紙は剥がれ天井は雨漏れのような染みが至るところに見られました。
天井を剥がして下から見ると折板屋根の鋼板が剥き出しのままで、かなり錆びた状態が見えました。
■さびが折板の谷面至るところに発生
■結露水の水滴が
脚立を使って天井内を覗くと、天井面の断熱材グラスウールもびっしょり濡れて、全く断熱の意味を成さないだけでなく、暖かくなるとカビの温床になります。
築20年程度はたっていると思いますがその当時でも結露防止のペフ材や現場発泡の硬質ウレタンもあったはずで、全くの施工ミスと思われます・・・・・が、
アスベストで断熱していなかった事だけは救いでしょうか?
当社では折板屋根に直接アイシネン吹きつけ断熱する前に軒部をカット材で塞ぎます。
■断熱施工状況
以前にも紹介した、アパートの折板屋根に岩綿を吹き付けてあったものが剥がれて、同じような状況が発生していました、このようなアパートの入居状況では最上階が一番空き部屋が多いそうです、暑くて寒くて音もうるさくて、おまけに結露では住めたものではありません。
改修の見積りをしましたが、計画段階で行うことが大事です。