(アイズ)システム その2

【ポイント】
アイシネン断熱+透湿遮熱シート+掃気(壁通気~棟換気)をI'sステムと名付けて、紹介してきましたが、今回あらためて現場施工をご説明します。





通常のアイシネンで壁から屋根まで断熱する場合は、軒部開口は必ず塞いで断熱施工しますが、棟換気を行う場合は垂木厚みの空間を利用します。








通常桁から棟にかけて透湿シートを垂木にタッカーなどでしっかりととめていきます。







この透湿シートにアルミ蒸着して遮熱効果を持ったタイベックシルバーを貼っていきます。

垂木の厚み60~100ミリ程度の通気層をつくります。






通常行っている縦胴縁を使った壁通気を軒部の開口から連続して棟部へ掃気します。



胴縁は20ミリ以上の厚みが必要この建物の外壁でグレイに見えるのはタイベックシルバーを貼ってあります。





このシートを貼ることにより1~2℃温度を下げることが出来るといわれていますがそれ以上に、温度計には現れない輻射熱を抑える効果を持っています。






写真上が野地板で両サイドが垂木です白いシートが透湿シートで、このシート下にアイシネンを吹き付けて断熱します。

アイシネンの僅かながら蒸気圧により透湿する構造とこのシートの組み合わせにより小屋裏(居室と同じ)の調湿が可能となります。


この棟部開口から余分な熱を排出するのは棟部の切り込み開口もちろん、余分な湿気(蒸気)をも排出します。

そして、小屋裏が乾燥する場合は基礎水切り部の空気取り入れ口から運ばれる新鮮空気から蒸気が取り込まれることになります。                   






屋根断熱として透湿シートにアイシネン吹き付け断熱を行うことで通常の小屋裏空間を梁や桁を見せて室内空間として何の問題もなく使うことが出来ます。






屋根勾配を見せる施工小屋裏倉庫やロフトなど建築空間を最大限に有効利用したい場合には最適です。

そして、小屋裏特有の暑さを防ぐ為真夏でも問題なく使えるのです。 








シートの状態のシート表面温度は42℃





屋根が和瓦で小屋裏の野地板表面温度は暑い時期・時間帯で45℃前後の温度を表示しています。



小屋裏に上った経験のある方は思ったより低い温度と感じられるでしょう。

体感的には50℃以上と感じられます、それは屋根面が60℃以上にもなり輻射熱として感じる熱によるものです。




この温度計に現れない熱をやわらげるのが遮熱シートです。

それでも、アイシネンで断熱している表面温度は37℃を示し、ほぼ施工中の室内温度になります。





何度も申し上げてきましたが、同じ37℃でも、輻射熱により体感温度は全く違ってきます。
アイシネンは特殊なソフトフォームにより輻射熱を押さえる働きがあり成型物の断熱材との差別化がはかれます。




当社では棟換気の掃気材はジェイベック社の製品を推奨しております。

一番は雨漏れのリスクが少ないことと大きな掃気量が可能なことです。






最近多くなった鋼板屋根面の温度を測ってみました9月2日熊本市近郊 14時頃 快晴 屋根鋼板の表面温度は66℃以上。





   それが I'sシステム.......アイシネン+遮熱シート+掃気システム です。


   現場レポートは その2 へ続く 下記をご覧下さい。 (その1-09/08/16も参考にして下さい)

   (アイズ)システム その2へ続く 

   (アイズ)システム その1へ戻る 09/08/16版 



生環新書「住まいの新書」
弊社の施工実績が満載!

創刊のごあいさつ
生環新書について
最新ページについて

2006年~現在までの総目次

カテゴリー別目次


お知らせ
記事に関するお問合せは、
・メール;Webフォームからどうぞ
・お電話;TEL : 096-339-5202 まで