窓を考える

【ポイント】
最近の住宅で特に感じることは、窓の機種・配置と大きさです。多分15年ほど前までは引き違い窓で居室なら
1700×1800~2200hの掃き出し窓と1200×850h程度の窓に浴室やトイレ・台所が小窓やジャロジーが付く
パターンが大勢を占めていました。


今年1月にアイシネン断熱を壁・屋根・床に施工させていただいた住宅のLDK北側壁面の窓です。
今までに見たことのない窓の配置にびっくりしました。
サッシメーカーの方に最近の窓の選び方を伺ったところ、外からの目が気になるような位置には掃き出し窓は勧めないそうです。
そして縦長の外開き窓を夏季の風の向きを考慮して配置する。
窓の大きさは極端に小さくなりました、また明かりを取り込みプライバシーを守るため高所に配置。

北東の角部に位置する階段室には壁面に窓がなくコナーに小さな天窓が設けられ、上手に明かりが取り込まれています。
実は、上の写真のような屋根勾配と桁を見せ、桁と桁との間に「はめ殺し窓」を納める特殊なデザインにするために、
屋根の上からアイシネン吹付け作業となりました。
この特種な作業の場合は、天気と周りの状況がポイントになります、また大工さんたちが吹付けカットを待ちながら、
屋根下地材を取り付けてしまい、その後に防水シートを貼り終わらせねばなりません。
そんな大変な作業の結果素敵な空間が誕生しました。
南側のデッキ側は庇が大きくはみ出し、大きな掃き出し窓が取り付けられました。
折角大きな窓が付いても外から覗かれるようならば窓が開けられないばかりでなく、カーテンも閉めたままで役立たず、熱の損失だけ大きく勿体ないだけです。
「窓採りデザイン」なる風・光・音・眺・暮をしっかりと考えた窓の採用が増えてきました。
当然省エネ・住環境のUPに大切なことです。



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