暑さ対策 (屋根断熱)
【ポイント】
本格的な夏を前に既設住宅の屋根断熱の問い合わせ・見積もりが多くなりました。
以前5月以降の小屋裏作業はお断りしておりました、なぜならこれからの小屋裏の熱環境は60℃にもなり、スプレーヤー・作業員が熱中症にかかるリスクが大きいからです。
特に天井面にセルロースを吹き込まれた小屋裏は最悪です。 4月に施工した写真のお宅は、20年ほど前に建てられ、その当時では断熱材では1番とされたセルロースを200ミリ厚で施工されています。 しかし夏の暑さがひどく、矢切りの自然換気に、後に付けられた多くの強制換気でも、大した効果がなくアイシネンの屋根断熱施工となったわけです。 ( 施工まえ小屋裏状況 ) |
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天井裏にもぐって調査すると、ユニットバスの天井部や押入れ天井部は全く断熱されておらず、天井点検口や天井扇など至る所に断熱欠損がありました。 現在の住宅ではダウンライトも多く、段差のある天井などを考えると、天井断熱では無理があると思います そして、セルロースの最大の欠点でもある蓄熱量。 断熱効果を出すために200ミリもの質量に、日中の大きな熱量がセルロースに徐々に畜熱され、本来涼しくなるはずの夜から明け方まで、熱が抜けずに夜でもエアコンなしでは眠ることも出来ない最悪の住環境 (ユニットバスの天井部)になります。 |
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高断熱をアピールされるハウスメーカーさんでは、夏は留守の日中もエアコンを入れておくようにと説明されるそうですが、なかなか難しいところです。 暖をとる方法はいろいろの方法がありますが、涼をとるには、電気に頼るしかありません、電力不足が心配され、エコ・省エネが叫ばれている現在、いかにエアコンに頼らずに過ごせるか?もしくは29℃設定でも、輻射熱の少ない快適な住環境を創造できるかがこれからの課題です。 新築時に出来ればよいのですが、10年前まではアイシネンのようなすぐれた断熱システムを採用される方は稀でした。 しかし、いまではスタンダードになりつつあります。 新築・リフォームに関わらずにお問い合わせください。 |