この時期の床下は?

【ポイント】
この雨ばかりの梅雨の時期の床下はどのようになっているのでしょうか?
通常床下を見る機会はほとんど有りません。
5年に1回白アリ予防で点検を受けて、白蟻業者さんが床下に潜って作業をされた時に状況を聞くくらいでしょうか。

先日床下の湿気・結露問題で相談にお見えになった方は、エアコン工事の業者さんから状況を聞いて、初めて結露が解ったそうです。

築30年以上の在来工法の木造2階建て、布基礎ですが床下には防湿フィルムを敷き、山砂を敷き込んであります。
床下換気口も400×200の既製品を規定通りに設けてありました。

熊本地方では6月10日から20日まで雨又は曇りで晴れた日は17日の1日だけでした。
雨の日の相対湿度は85~98%です、このように湿度の高い日が続くと当然床下も外気の影響から湿度が高くなります。

ご存知のように、床下は換気口があっても外気温に比べて温度は低いものです。
夏場でも大体25℃程度で安定しています。

ところが湿度90%30℃の外気が床下に入り込むと、25℃まで冷やされることにより、飽和状態となり結露が発生することになります。
安定した空気の流れ(気流)があれば、なんとか結露までには至らないのですが、玄関土間や浴室など、どうしても空気の流れないエリアが出来ます。

また間仕切り壁や床の間・押し入れなど壁の間から天井まで抜ける空間があると、床下の空気の流れが止まり結露に繋がります。
この結露はグラスウールなど繊維系の断熱材では、断熱材に水を取り込んでなかなか乾燥出来ません。

そして土台や束など木材にもダメージを与えて、木材を腐らせることになります。
最近土間が見直され、土間スペースを広くとられるところが増えました。
また玄関を家族用と区別して広くとられる場合には、空気(換気)の流れが悪くなります。

アイシネンでは、以前から基礎断熱を提案し多くの実績を上げてまいりました
このような長雨の続く梅雨時期も、外気の影響を受けにくく、結露のリスクもありません。

下の写真は9年前に施工した物件ですが、3年後の秋に点検した時の写真です。
24時間換気のダクト1本で排気するだけ、つまり床下を負圧にして当初の湿気逃がし、 防蟻剤の室内への影響を抑えるだけ、床下温度25℃湿度52%できれいなままです。
そして先日白蟻業者さんが入られましたが、全く当時のままきれいにしているそうです。

床の下地に隙間が開いて見えますが基礎断熱ならOK




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