小屋裏の惨劇 2
【ポイント】
9月に入っても残暑が厳しく、小屋裏作業が続きました、そして小屋裏を調査するとまたもや悲惨な状況が目の前に、やはり高性能の断熱成型物でもだめだったようです。
木造在来工法の2階建て寄棟構造です。 大手ハウスメーカーさんにより、5年ほど前に建てられました、当初天井面にグラスウールの100ミリを敷き込んでありましたが、竣工引き渡し当初から暑くてたまらず お施主様の要望を受けて、翌年ポリエチレンフォーム40㎜厚の成型板を屋根の野地板受けの垂木間にはめ込み屋根断熱として断熱強化を図られました。 |
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ところが、数年でポリエチレンフォームは写真のように至る所で剥がれ落ち、断熱の意味をなさない状態となりました。 屋根のポリエチレンフォーム断熱面の温度を測ると48℃です、そして野地板面の温度は53℃にまで上がっていました。 |
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この天井扇は、断熱強化工事の時に取り付け、サーモスタットスイッチにより、35℃以上に温度が上がると運転するように設定されていましたが、わずか数年で故障、運転出来なくなっていました。 小屋裏設置の機器類は故障のリスクが大きいものです。 夏の間50℃以上の劣悪環境でフル運転の状況では故障も当たり前でしょう。 |
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屋根断熱のポリエチレンフォームをすべて撤去産廃処理し軒部の開口を透湿シートで塞ぎます。 天井のグラスウールはそのままにして、外壁上部の壁開口部だけGWをずらして吹付け面を確保しました。 |
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天井面から軒部空間~屋根面へ連続して吹付け断熱 |
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アプローチと玄関天井部など室内と室外を明確にして必要なところに撤去材のポリエチレンフォームを使って小屋裏の仕切りを作りました。 それでも、わずかな隙間が発生します。また天井面との隙間を成型物で塞ぐには大変な時間・手間を必要とします。 |
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そのような訳で、ポリエチレンの仕切壁にアイシネンを吹付けます。ポリエチレンのような柔らかい素材にも問題なく吹付け可能で、絶対に剥がれることがありません。 それこそが、アイシネンフォームの生涯保証できる業界唯一の断熱材です。 小屋裏でやらなければならない施工、出来ることはすべて無事済ませました。 |
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この時期の小屋裏施工は、排気ファンと給気ファンの2台を使いながら施工します。 なぜなら、出来るだけ臭いが残らないようにすることと60℃にもなる劣悪環境の小屋裏の温度を下げる事です。 それでもこの時期の小屋裏の施工は大変です。 出来れば10月後半から4月の涼しい時期に施工をさせていただければ、大変ありがたいのですが。 12月になると床下の寒さ対策が多くなります・・・ |