アイシネンと基礎断熱 

【ポイント】
アイシネン断熱では、屋根・壁を吹付け施工し、床に関してはいろいろなパターンがあります。

記事1
意外と多い基礎断熱をする場合のリスクとして、もしも白アリが床下に侵入した場合に、 防蟻処理業者さんが点検で白アリを見つけるのが難しく発見が遅れることを心配されます。
床下が乾燥して隙間がなく餌にもならないアイシネンの基礎断熱の場合、今まで知る限り白アリの被害を受けた報告はありませんが、 保証できるものではありません。
ビーズ法ポリスチレン(スチロール)や押出し法ポリスチレンFは白アリの格好の餌になり (注:メーカーは餌にはならないとしています)リスクが大きくなりますが、最近は防蟻剤入りが開発されお勧めです。
2枚目の写真は基礎立上りと土間450幅に実に丁寧に断熱してありますが、立上りの断熱材と土台の間に黒くコンクリート面が見え、 気密レールなどを使わないと隙間風が入ることになります。
左の写真は土間には断熱されていません、この場合外部の熱が多少土間コンクリートに影響することになりますが、 特に熱負荷の大きい天端のコンクリート部は度々アイシネンより断熱補修を行います。
一番大事なのは無秩序な冷気や湿気を取り込むことを防ぐことです、ひとつ間違うと結露事故につながります。
一方アイシネンで土間を断熱した場合柔らかい素材で踏んだり物を落としたりすると潰れるリスクがあります。
左の写真は介護施設の建物です、当初 壁・屋根・基礎ともすべてアイシネンで設計されていましたが、 施工の流れ上アイシネンの上に乗らずに施工することは不可能で、現場発泡硬質ウレタンの薄吹15~25ミリに変更していただきました。 硬質ウレタンであれば多少乗った程度では問題ありません。
今後木造住宅でもコンクリート部の断熱だけはアイシネンの硬質タイプ薄吹で施工していくことも考えたいと思います。



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