体感温度

2009.04.02

【ポイント】
設備(空調衛生)の技術屋からアイシネン断熱の営業をさせていただくようになって約8年やっと断熱(保温)や住環境の体感温度・熱のことが少しづつ解ってきたような気がします。 生活されるあなたの感じる温度が大切 

■設備(空調衛生)の技術屋からアイシネン断熱の営業をさせていただくようになって約8年やっと断熱(保温)や住環境の体感温度・熱のことが少しづつ解ってきたような気がします。
(チョット遅すぎ!!)床暖房がよいとの評判を聞き体感する機会があると、確かに足元が暖かく、頭部は低めの温度で心地よいと思いました。ほとんどの方の感想は同じような評価をされ、床暖房に憧れを抱かれますが、しかし住んでおられる方では意外と使っていなかったり、なんとなく評価が低いのです。

我々がお邪魔して体感できる時間はせいぜい数時間から半日程度ですが、生活されている方の評価が一番大事なのです。

■人は温度差を感じる。
例えば外気温が5℃の外から15℃の室内に入ったらとても暖かく感じます、ところが室温が22℃の部屋から18℃の廊下に出ても寒く感じます。
人は温度自体より温度差に敏感に感じるものなのです、しかし暖かいところから寒いところに移動する場合は、体が情報を認知していて寒さに向う体制を整える為さほどのダメージを受けることはありません、ところが床暖房で同じ室内(空間)なのに明らかに温度差を感じると大きなストレスにつながり、不快感を感じるようになります。
あれだけのイニシャルコストを掛けながら床暖房を使用されていないのは、単にランニングコストの問題と思っていましたが・・・・・。
最近はコンクリート蓄熱や土壌蓄熱式床暖房など、問題点を少なくしランニングコストを抑えたシステムも多く採用されるようになりました。
2月住宅完成見学に立会いに伺いました、アイシネン断熱+電気式蓄熱暖房7KW1台の約40坪のリビングに吹き抜けのある家ですが、朝9時半ごろで室温が17℃~お昼過ぎに20℃程度です。吹き抜けのサーキュレーターを回さず1階床面と吹き抜けの天井面で1~2℃程度の温度差でした。
来場されたお客様からは、この家は床暖房されていますか?と何名かの方から質問を受けましたが、アイシネンによる基礎断熱で、床材は熊本県産のオール杉の無垢材使用です。
輻射式暖房特有の暖まりかたで、空気や人を直接暖めるのではなく、建物の壁や床天井を徐々に暖めていきます、使用されている木材や塗り壁・吹きつけ壁には調湿作用とともに蓄熱作用が大きいので、周囲固体が暖められ室温が低い割りに寒く感じない居心地の良さが継続されます。

人体からは体温の保持の為常に熱を放出させていますが、必要以上に熱をもらったり奪われることが不快に感じるものなのです。

■今後九州の暑さに負けないシステムとして遮熱シートと掃気(棟換気など)とを組み合わせアイシネンを使った自然でリーズナブルなI‘s(アイズ)シリーズが数多く採用されて行きそうです。

一生の住処で冷房や暖房にあまり頼らなくてよい、エコな生活環境を実現する為、知恵を出し合い協力し合って実現していきたいものです。


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