高気密断熱アイシネンとは

カナダ生まれの高気密断熱材“アイシネン”断熱施工。世界が認める品質です。

アイシネン(ICYNENE)とは何か……..

アイシネンは、建築現場でスプレーによる施工法で、建物の気密と断熱をするシステムです。 施工の仕組みは、2つの材料液であるレジンとイソシアネートを現場で混合させます。一方の液であるイソシアネートの性質は、水と反応すると炭酸ガスを発生し約100倍にまで発泡する変性ポリマーです。

従来の硬質ウレタンと異なり、アイシネンは非常に柔らかくて軽量のフォームを発生する、世界で初めての軟質な変性ウレタンです。また、従来の工法のように発泡助剤(フロン系ガス等)を一切使用しない100%の水発泡気密・断熱材です。

フォームは、材料が1%で残りの99%は空気の気泡(セル)となります。この小さな気泡(セル)で包み込んで、断熱気泡として利用しています。

アイシネンは気泡構造に大きな特徴があります。独立した気泡を持つ従来の硬質ウレタン断熱材などとは異なり、また、クッション等に使われるスポンジなどの連続気泡とも異なった形状で、セルは連続気泡ですが、複数のセル互いにくっつき壁を共有して、繋がっています。この構造は、毛細管現象を起こしません。また、気泡をつなぐ接点には微細な穴があり、水蒸気はこの穴を経由して温度差による圧力によりフォームの中を移動し、人間が呼吸すると同じに様に排出されます。

健康な住いと省エネの先進国であるカナダで生まれたアイシネンは、北米で多くの認定・認証マークを取得しています。代表されるのは、EPA(アメリカ環境保護局)からは省エネに貢献するシステム商品として高い評価を受け、住宅部門において「Energy Star(エナジースター)」の認証を取得しています。

自然環境の厳しいカナダで生まれ、北米で普及したアイシネンは、高温多湿で、四季の自然すなわち冷暖房の依存の大きい日本でも利用が拡大しています。

アイシネンの構造

大半の水蒸気は空気によって運ばれるます。つまり空気が動かなければ水蒸気も動きません。霧や雲も空気で動きます。ただし温度差(蒸気 圧差)で水蒸気が移動する拡散現象というのがあります。蒸気(湿気)は暖かいところから冷たい方へ、湿気の多い所から乾燥している所へ移動する空気の流れ(隙間)が一番大きい温度移動です。

次の図はアイシネン壁内構造のイメージです。アイシネン壁内(フォーム)は拡散のみの空気移動が発生します。(なぜなら、アイシネンフォーム内では空気が動かないからです。もちろんフォーム内は99%空気ですが、細かいセルに閉じ込められています)

温度差で侵入した水蒸気は璧内で拡散し、反対側にゆっくり僅かに出ていく 室外が室内より温度が高くなるとこの流れが逆になります。にわずかながら呼吸をするだけです。

アイシネンの発泡体は連続気泡です、気泡一つ一つがトンネル状に入り組んだ穴があいて空気は遮断するが、水蒸気は僅かに通過する のみです。

温度差(蒸気圧差)で物体の中を水蒸気が移動する「拡散」という現象では熱力学的に水蒸気圧がフォームの中で平衡になろうとする動 きがあり、実際にはほんの僅かな圧力差で隣接する気泡に連動していきます。つまり一つの気泡だけ水蒸気の濃度が高くなる事はなく、温 度の高い方から低い方へ、温度低下と共に水蒸気圧も下がっていきます。

この現象が次々と起きていきます。室温と外気温が逆転すると蒸気の移動は逆になります。つまり呼吸をするという事ですが、これがアイシネンの構造(フォーム)から理解できる大切な 要素であり、重要な性能です。

アイシネンの特徴

高気密・高断熱です

  • 住宅全体を包み込むことで、快適住宅を実現します。

健康・安全です

  • ホルムアルデヒド・VOC(揮発性有機化合物)などの環境物質を放出しません。

遮音・吸音性に優れいています

  • 遮音効果バツグンです。
  • 戸外の騒音を防ぎ、室内では音量の大きい楽器、ホームシアターの音も大丈夫です。

難燃性が高い

  • 燃えにくい性質があります。断熱材そのものは燃えません。

経年変化に強い

  • 施工壁面に完全に密着し、ノンフロン・発泡ガス等一切使用していないので、ガスが抜けて断熱性能が落ちて経年変化することがありません。
  • 自己接着力が大きく柔らかい素材で振動にも強く、収縮もないので、はく離、脱落がありません。

省エネルギーです

  • 冷暖房費が大幅に削減できると利用者のご意見です。
  • CO2削減と地球環境に貢献します。

アイシネンと他の断熱工法の比較

従来の断熱工事(工法)では、次の問題点があります。

  1. 断熱材の気密工事自体が大変である
  2. 配管や配線周りなどの隙間を完全に埋めることなど断熱性能の確保ができない
  3. 断熱材はかさばり、置き場に苦労し、ひいては工数に影響してコスト高となる
  4. 職人によって施工ムラがあり、施工品質の維持ができない

上記の理由から、高気密、高断熱工事が困難でした。
アイシネンは現場発泡の専用車輌にて施工するので………

断熱・気密工事の為の準備が要りません

  • 従来工法では、断熱材の保管場所が必要になりますが、アイシネンは2tトラックに必要な機材や材料をすべて装備し、施工当日に現場に運び込むので資材置き場は一切必要としません。

スプレーで現場発泡するため隙間なく隅々まで施工できます

  • 従来工法と違い、現場でスプレーにより発泡してアイシネン断熱フォームを生成します。凹凸のある部分、配管・配線のある部分、など従来施工できなかった箇所も十分断熱フォームが包みこむことになり、高気密性能を獲得する施工を実現できます。

断熱の事前工事は不要です

  • アイシネンは壁材と柱の隙間などにも100倍の発砲による断熱フォームが隙間なく充填されます。
  • 防湿フィルムや気密テープによる処理、コーキングなどの事前作業は必要ありません。通常100mmの厚みでも二度吹きの必要がなく、工期短縮に大きく貢献します。

職人によって施工ムラがないので、高気密の施工ができます

  • 気密の悪い家では、戸外の騒音がうるさく、快適な生活や安眠が妨げられ、健康をも損ないかねません。また、室内の中の音も外に多くもれ、回りの迷惑にもなります。
  • アイシネン気密・断熱システムは、防音、遮音性に優れているため、外部の騒音も、内部の音も遮断され、快適な生活が実現できます。


↑TOP