続 結露とカビの解消法

2010.07.19

【ポイント】
スーパーマーケットの天井がカビだらけになるので、「アイシネンの断熱で結露を防いでカビを止めること」で、対策の断熱改修工事を行っていましたが(結露とカビ10/07/10配信)、この度施工完了しましたので、施工例としてご報告いたします。

100719

閉店の夜10時から開店準備の朝7時の間9時間で作業を行うことにして、3日間と予備の1日をいただいて作業に入りました。

結露のひどい所の天井内に仮の間仕切りを作ります。
鉄骨造であり、天井内の作業で簡単に間仕切り出来ず、吊ボルトに小さな木材を結束線で止めていく苦肉の策。

ただ天井内で長尺物は扱えず、2m物を運び込みました。

ほぼ450ピッチに木下地を取り付け、透湿シートをタッカーでとめ貼って行きました。

ある程度吹き付け下地の仕切りが出来たところで、アイシネン吹き付け作業を始めます。

天井吊間隔が900~1100あり、アルミの足場板を数種類運び入れて、足場を確保しながらの大変な仕事になりました。

30年ほど前の建物ですが、折板屋根には結露防止のぺフ材が張り付けてあり、剥がれもなく良い状態で保たれておりました。
屋根からの結露や雨漏れは見受けられず、店舗内と小屋裏の温度差による結露に間違いなさそうです。

透湿シートにもしっかり密着し、過重負荷もかけないことで、このような施工が可能です。

この店舗は何代かオーナーが変わっているそうです、多分天井の改修も行われていると思いますが、天井断熱に関しては30年前のままだったと思われます。
部分的に全く断熱されていないところもありました、当初は天井面に置かれていたのでしょうが、空調機の入れ替えやダウンライトの取り換えなど、小屋裏作業で出入りする度に、断熱材も邪魔者扱いで、取り払われたものと思われます。

ただし、大型の空調ダクトの下には、当初から断熱材が入れてないと思われるところが、数か所ありました。

今回間仕切りして、屋根断熱したエリアには天井面に断熱材は不要ですが、断熱されていないエリアとの隙間は、アイシネンで完璧に塞いで断熱する必要があります。

グラスウールを撤去し、ダクトと天井面の間にアイシネンを吹き込んで縁を切ることが重要となります。
アイシネンだからこそ可能な施工方法です。

無事に予定通り断熱改修が済みました、断熱が70%程度終わった3日目は、昼間は天気が良く暑さが心配されましたが、排気ファンで店舗内の空気を送り込むと、すぐに涼しくなり作業も大変はかどることが出来ました。
今週中に天井貼り替えが行われますが、この改修エリアでは二度と結露やカビの発生はありません。

今現在もこのようなグラスウールなどによる天井断熱が主流です。初めのころは、あまり問題が表に出てきません、空調機の取り換えなど何かの小屋裏作業が発生してから一気に問題が発生しとんでもない出費と信用問題につながります。

初期投資は必要ですが、スーパーなど店舗内を低温に維持しなければならないところでは、空調のランニングコストが大変大きいと聞いています。屋根断熱にすることにより空調機や換気扇などの寿命を延ばすこともでき、メンテナンス上も有利です。


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