高気密高断熱住宅は本当に快適です(暑い日に読んでください)
2018.07.01
2011.03.21
この度の東北・関東大震災の津波被害は問題外として、幸いにも津波に襲われなかった各地でも、
震度5以上の余震が数多く発生しました。 以前に届いていた本部からの情報を使い、アイシネンは地震に強い事と木材の水蒸気吸放出を可能にする事に関して解説しておきましょう。
【ポイント】
アイシネンは地震に強い事と木材の水蒸気吸放出を可能にする事に関して解説しておきましょう。
1-なぜアイシネンは地震に強いのか
なぜならアイシネンは水発泡に拘わらず、接着が良好で、しかも柔らかいポリマー(高分子体)です。構造はイラストの様に高分子がお互いに架橋して、網のような構造になっています。
そのためにフォームは弾力性があり、木材が乾燥収縮する際の寸法変動に追随する事が可能です。さらに吹付け面での接着は点接着であるためにサブストレート(吹付け面)が水平に動いても追随します。
面接着だとどうしても剥がれが生じる。
本部では以下の実験を行い、フォームをサンドイッチにして上下のサブストレート(吹付け下地)を平衡にずらして何処まで耐えるかを観察しました。
結果30mmまで耐える事を確認しています。
上下振動に対しても充分耐える事は言うまでもありません。
次に水蒸気の事を考えてみましょう。
2-木材の水蒸気吸放出を可能にする
木材は水蒸気の吸放出をする事はごく自然の現象ですが、この事を忘れてしますと問題が起きます。たとえば木材が腐蝕しない様に「呼吸(通気)しない塗料」を塗布する事は間違いですね。
「通気」の「気」は水蒸気の事です。またこの水蒸気は蒸気圧の差で移動(拡散)する水蒸気の事です。
呼吸をする基準値は北米ではキチンと示されています。以下の通りです。
(拡散移動の水蒸気は量的には多くないのでナノグラムでの表示になります。)
550 ng/Pa・s・m2 以上
アイシネンの場合127mmで565ng/Pa・s・m2 ですから、これ以下の厚みであれば充分を可能にする厚さです。アイシネンの開発思想は呼吸を可能にする事であったので当り前と言えます。これ以上の厚みになると呼吸しないかというとそうではなくいわゆる半呼吸性は持続します。
最近では合板の場合、含水率が多くなるとさらに乾燥しようという働きが拡大する性質があると言われています。
(新説)なぜ呼吸が可能かと言いますと、写真のような気泡構造になっています。
セルを切断 拡大。この小さな部分が隣のセルと繋がっている。非常に特殊な気泡構造
上記の事から木材との接着面が水分で剥がれ、振動により界面で摩擦音が発生する事は考えられません。
この度の大震災の影響で、各地で繰り返し余震が続きましたが、成型物を使う外貼り断熱方式は問題発生はないでしょうか?
また、万が一水に浸かったり雨漏れによって、断熱材に水が入り込んだら、繊維系や水を取り込んでしまう発砲系は完璧にアウト!
アイシネンは地震の揺れや吹付け下地の伸縮にも追随でき、万が一の水の浸入にも剥がれることなく、縮むことなく全く元の姿で簡単に乾燥できる不思議なフォームなのです。