断熱(保温)のプロ

2011.05.06

【ポイント】
十数年前までは住宅における断熱のプロはいなかったように思います、プロと言えば設備工事に伴う保温屋さんで、
建設業の区分では熱絶縁工事と言いますが、住宅では大工さんの片手間仕事に位置付けされ 見積内訳にも基本的に断熱の材料代だけが明記され工事は大工さんの手間代に紛れてしまう程度でした。

110506-01アイシネンなどの現場発泡の断熱システムが登場し、しっかりした座学と情報得ることから、施工実績と結果を踏まえて多くのすぐれた断熱のプロが生まれ育ってきました。

まずは今までの天井断熱と屋根断熱の違いをしっかりと知り現場に伝えること。
左の写真は屋根断熱をするのに、壁断熱が桁の下でとまっています。

110506-02屋根断熱の場合小屋裏も居住空間と同じ温熱環境にするため、小屋裏の壁も断熱しなければなりません。
当然軒部の開口も塞ぎ矢切りの換気開口も必要ありません。

当初小屋裏に換気口を設けないことに反発・心配されましたが、室内と3℃程度の温度差しかないことで納得され エアコンの効き具合も良いことから、驚き関心されています。
(壁材がないところも吹付け下地をつくります)

110506-03スタイロフォームの壁断熱ですが、アイシネンの屋根吹付け前に桁上の屋根下地まで立ち上げ、
その断熱材に接着し隙間が出来ないように施工することが大事です。

この写真は手間暇かけて実に見事な施工をされていますね、さすが大工のプロのしごとです。
しかし、この後の電気屋さんの仕事は大変ですし、コンセントBOX廻りの処理も大変でしょう。

110506-04残念ながら屋根だけアイシネンではシステム的に100%満足できる結果だすには大変です。
出来る限り良い結果が出るように大工さんにもお願いしていますが・・・・
本来やらなければならない気密シート貼りがなされないのですから、土台無理があります。
断熱層は製品ではありません。
いかに高価で厚く断熱性能が優れていても人の手でしっかり作り上げていかなければ結果はでません。
我々はアイシネン気密断熱システムでしっかり結果を出して参ります。


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