アイシネン気密断熱の部屋と一般断熱仕様の部屋の違いを検証

2012.06.15

【ポイント】
熊本市内にある寺院の庫裡(くり)を建て替えにアイシネンを採用されたので、アイシネン気密断熱の部屋と一般断熱仕様の部屋の違いを検証しました。

120615-01ご住職により仏式の起工式が行われました。お施主様であるお寺の関係者と工事に携わる関係者が一堂に会しました。 初めてのことでしたが、いつも行われる神事と基本同じ、しっかりと安全と無事に立派な建物が出来上がることをお祈りしました。

120615-02今回いつもの新築住宅と違い吹き抜けのある2階建て住宅部と平家の集会室ほかとエリアを別けて、 住宅部にアイシネン 屋根断熱@75 壁断熱@50そして床は在来のスタイロフォーム35@を根太間に敷き込む。 そして集会室側は壁と天井面にグラスウール10Kg@100で床は同じスタイルF仕様です。

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いつものように、アイシネンエリアは軒部の開口を塞ぎ壁は透湿シートに21ミリの縦胴縁で押さえた状態で室内より透湿シート面に吹付け、 屋根断熱は野地板に直接吹付けました。

120615-04今回の建物は、平家の小屋裏は温熱環境として外部扱いとなり、 住宅部との小屋裏の境は透湿シートを貼って仕切りアイシネンで断熱の壁を作ります。

120615-05それから、平家の小屋裏に倉庫を造るためその空間も透湿シートを貼って倉庫の間仕切を作りアイシネンで断熱最近、 小屋裏空間の有効利用で倉庫やロフトとして設けられること多いのですが、 夏場はあまりの暑さで上がることも出来ず全く利用されていないのが現状です。

120615-06倉庫空間の屋根から壁までしっかりアイシネンで気密断熱です、出来上がってからの温熱環境がどうなるのかが楽しみです。

120615-07床断熱の内間仕切り部、大工さんにしっかり隙間のないようにお願いしていますが、 如何せん根太間に断熱材を敷き込む工法では気密・断熱は無理でした。
大きく開口が見えるところはアイシネンで補修

120615-08水道管の貫通部や土台と荒床のわずかな隙間は簡易型のウレタンフォームで充填断熱 (一般的に無視され、ここまでやるところは無いと思います。また基礎断熱の場合は全く必要ありません)

120615-09小屋裏でつながるアイシネンエリアとグラスウール断熱エリアは、透湿シートにアイシネンを吹付けしっかりと、温熱環境の壁を作りました。 本来内間仕切り壁も吹付けたいところですが、室内同士として、今回は省略しました。

そして床断熱の場合、ユニットバス周りは在来の方法では施工困難なため、標準でアイシネンによる基礎断熱とします。

120615-10このように基礎断熱することにより、ユニットバスの外回り空間が室内となり、浴室内が冷え込むこともなく浴槽のお湯が早く冷えることも無くなります。
左側の人通口(点検スペース)は水道屋さんが配管接続が済んだら、スタイロフォームで塞ぎます。

120615-11こうして、住宅エリアは吹き抜けの壁から屋根までアイシネンで断熱、床もある程度補修でフォローし、ユニットバスの周りも完璧にOK
(玄関から入って右側が高気密?高断熱エリア)

一方、その他のエリアはいつも現場でお目にかかるいつもの様子を想像してください。

120615-12小屋裏倉庫も壁・屋根をアイシネンで断熱したので住宅居室並の温熱環境となります。


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