やっぱり屋根断熱

2012.07.19

【ポイント】
当初アイシネン断熱の施工を始めた頃、壁・天井断熱が良いと思っていました。なぜなら屋根より天井の方が断熱面積も少なく済み、居室空間も少ない分冷暖房効果も良くなると考えたからです。

120719-01当初数件新築工事でも天井断熱を行いましたが、施工をやって行くうちに、いろいろな不都合を感じてきました。
1番問題に感じたのが、住宅でも流行り出した天井埋め込みカセット式エアコンの登場です。
この写真のように屋根断熱であれば、前もって吊金物だけ取り付けておけば何の問題なく据え付け将来のメンテナンスも可能ですが、天井断熱の場合には断熱欠損をなくすことは不可能です

120719-02また、エアコン本体は夏場60℃にもなる小屋裏の劣悪な環境下で冷房運転する訳で、本体の寿命が極端に短くなります。
ご存知でしょうか?ほとんどの電子機器は50℃以上になる所では、使用しないようにとの注意書きがあります。
つぎにユニットバスの天井部の断熱です、一般居室の天井より低くなっていて、必ず天井扇や点検口があります。
どうしようもなくUBと壁との外周隙間150~200をアイシネンで塞いだり、天井の高さでシートを貼って吹き付けたりしてきました。

120719-03それから、ダウンライトに天井扇に天井に這わせてある配線類とリスクが沢山あります。
逆に屋根断熱だからこそのメリットを売りにできること夏場は全く利用できなかったロフトや小屋裏倉庫の活用そして屋根断熱することにより、夜間の輻射熱がやわらぎとても過ごしやすくなったこと。

120719-04また、屋根・壁からの直射日光の熱を室内・小屋裏に取り込む前に有効に排熱できる棟換気「エコアイズシステム」の開発・紹介によりこの猛暑の夏をエアコンに頼らないでも快適に過ごせるほどの生活環境を創造。
初めて採用される工務店・大工さんは取り合いが多くでは気を使って苦労されていますが、アイシネン施工後は、極端に暑さがやわらぎ仕事がはかどると有難い言葉もいただけるようになります。


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