しっかりした換気とは

2012.10.02

【ポイント】
先月久しぶりに換気に関するセミナーを受講し勉強する機会があり、再度換気についてのお話です。

121002-01当社がアイシネンの気密・断熱システムを施工するに当たり今までの隙間だらけの木造住宅と違い、 高気密化された家創りのためのしっかりした換気が重要と考え、 12年前の当時いち早く排気型セントラル換気システムを日本において確立していたジェイベック社の「ダッチマン」を紹介してまいりました。 当時の木造住宅では室内の機械換気の必要性は全く認識されていませんでした。

121002-02もっぱらキッチンと浴室・トイレの臭いと湯気の排出です。 なぜか給気口もありませ、建物のあちらこちらの隙間とサッシ周りの多くの隙間で充分でした。 ところが、サッシが改良されアイシネン断熱で気密が確保されると、レンジフードを回していると玄関のドアが開けづらかったり、 開け閉めの度にバタンと大きな音が発生するようになります。 機械換気がなければ今までのように自然に空気の入れ替が出来ません。

121002-03一生懸命「しっかりした換気」の重要性を説いて回るうちに、 アイシネン採用の工務店・設計事務所さんでセントラル換気を併せて使って頂くようになりました。 ところが当時問題のシックハウスからホルムアルデヒドの規制と24時間換気の義務化から大手の換気扇メーカーが給気と排気量の確保だけでOKとなり、 簡単で安価なシステム?を沢山発表、それからは形だけの換気がほとんどです。

121002-04現状の24時間換気は、運転していないところが大半だそうです。
その要因 
 ① 音がうるさい
 ② 寒い
 ③ 電気代がもったいない
(付)工務店さんから回さなくてよいと言われた・・・・
逆に言えば、換気しているかどうか分からないくらい静かで寒くもならず、電気代もわずかで、かつ如何に換気が重要かを住人の方々に伝えるかになります。  
上記の問題をクリアーするには、
ファン本体の取り付け場所を音の気にならない場所に設置する。 つまりユニットバスの小屋裏など(2階が寝室の場合は避ける)そして必要最小限に換気量を調整できること。 つまり給気量や排気量を測定し調整する。 そして高気密の建物では2時間に1回空気を入れ替える程度の換気量でも臭いや空気中の埃・湿気をきれいに排出し、 熱負荷(暖気や冷気)も最小限に抑えることができ、何より室内の空気質良好に保ち結露やカビの発生を抑えることです。


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