見落としがちな夏型結露

2015.05.18

【ポイント】
これから徐々に湿度の高い日が増え、空気中には多くの水蒸気を含んでいる空気が点在していきます。 今回は本格的な夏が来る前に、夏の結露について考えてみたいと思います。


まず結露といえば「冬」というイメージが強いですが、もちろん夏でも結露は起きます。 身近なところで言えば冷えた飲み物をグラスへ注いだ際、表面は結露が発生してくると思います。 グラス程度ならばコースターを敷いていれば済むのですが、住宅はそういう訳にはいきません。
結露を起こさないようにするには
・ 温度差をつくらない
・ 湿度を低くする


日本の真夏の空気は水蒸気をたっぷり含んでいます。 そして、水蒸気は水蒸気のより少ない乾燥してい方へ移動する性質(拡散)があるので、外部からどんどん屋内へ水蒸気が侵入してきます。
まず水蒸気移動というものは99%空気が運ぶ性質があるため、空気移動の少ない断熱材と選びと、 何より気密性能が重要になってきます。


気流止め(防湿フィルムなど)を施工した壁内に、外部の通気層側から侵入する水蒸気は、室内からの侵入の場合と同じく、 極めて微量であるが、夏の強い日差しで外装材、合板、壁の木材が急激な湿度上昇に伴って水分(蒸気)を放散します。
そこで、室内でクーラーを使用して室温・湿度を必要以上に低くすると、室内側のポリエチレンシートのところで結露を生じることがあります。
これを夏型結露又は逆転結露と言います。


1立方メートルの空気に含まれる水蒸気の最大量を飽和水蒸気量と言いますが、飽和水蒸気量は気温によって異なり温度が 10℃高くなるにつれて約2倍になります。 飽和状態時の気温を露点といい、温度が高い空気は水蒸気を多く含むことが出来るが、冷たい空気は水蒸気を少ししか含むことが出来ません。 したがって、暖気が冷えれば保持しきれなくなった水蒸気が水滴に戻るのです。
この結露を防ぐには、空気の流動 の制御が重要です。 それはアイシネンのオンリーワンの性能、気密と調湿です。


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