鉄鋼・金属加工場にアイシネン(その1)

2016.04.01

【ポイント】
大型の鉄鋼・金属加工場と云えば、暑い・寒い・騒音でうるさく、暗いのが当たり前ですが、アイシネンで壁・屋根を吹付断熱することによりどのように変わるでしょうか?

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工場と云えば鉄骨造でスレートの波板の屋根・壁が定番でした。 最近はほとんど折版屋根に壁もガルバーなどの金属製になりました、そうですアルミに次いで熱を通す建材です。 つまり結露を起こしやすく、音も反射します。金属製の折版には結露防止のペフ材を貼り付けますが、あくまで結露防止しかし10年もすると部分的に剥がれ、 そこに結露が集中して剥がれがひどくなることが多いのです。

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折版の金属面に直接アイシネンを吹き付けることで結露を防止し屋根からの暑さ・寒さを遮断します。 また大雨の場合金属面に当たる雨音が反響してうるさく、話が出来ないほどですが、アイシネンの吸音性から室内もかなり静かです。
そして何より自己接着性から剥がれ落ちることがありません。 (柱・梁など露出部は全て時間をかけて養生しました)

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壁も柱の裏側や溝形鋼の中もしっかり充填して出来る限り断熱欠損部をなくします。 屋根232㎡を75ミリ壁205㎡を50ミリ厚みで吹付、特別養生も含め3日間で施工完了しました。 吹付完了後の写真ですが、アイシネンのきれいな乳白色の影響もあり照明もない中大変明るい空間になりました。

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工場や倉庫の場合費用を抑えるため壁を貼らない場合が多く、貼る場合も床面から合板の1.8mを取り付ける事が多いのです。 ところがウレタン系の製品は紫外線により間違いなく茶褐色に変色します。 また開放の場合スズメなど鳥が入り込みウレタンを啄む場合があります。 そこで室内の騒音を吸収するためにも有孔ボードで内壁を貼っていただきます。 そして、今回天井面の仕上げ材に関して初めての試みとなる提案をさせていただきました。次号に続く!

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鉄骨の場合外部の仕上げ材と接する溝形鋼が熱橋となりますが、繊維系と違いフォームの充填は可能です。
しかし拡大写真のような窓納まりではどうしようもありません。
次回サーモグラフィー写真で検証いたします。


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