断熱は気密が優先!

2017.04.01

先日、ある現場で左写真の様な事例を見ましたので改めて発信したいと思います。

以前、当社のミニ情報でもこの間仕切り部分の通気止めが重要だと配信したことはありましたが、この現場では間仕切り壁の部分に、端切れのカネライトフォームが写真の様に詰め込んでありました。

結論を述べれば、全く意味がありませんし冬場に間仕切り壁を冷気が上り断熱欠陥という事になってしまいます。

いくら手間がかかるとはいえ、知っているお施主さんが見られたら完全にクレームになってしまいますね。

そこで、当社がお願いしているのは根太間へ断熱材を詰めるのではなく、左写真の様に大引き・土台間へ断熱材を詰めることをお勧めしています。

こちらの方が断熱材をカットする回数も減ることで手間も減り、気密も取りやすくなりますし、

また、断熱材と木材の際に気密テープを貼ると完璧な気密を確保することが出来ます。

この様な施工を行えば、上写真の様な間仕切り部分の断熱・気密欠損の心配がなくなります。

最後に、床断熱を施工した際に重要になってくるのは、何度も申し上げていますが「ユニットバス周りの基礎断熱」です。この空間に床断熱は施工不可なので基礎断熱となります。

また、ほぼ人通口が空いている状態ですので、建材メーカーさんが出されている写真の様な「気密点検口」を設けると気密を確保できます。

しかし、まだ設備配管が施されていない場合は、配管貫通後に配管周りを一液性ウレタンで気密と断熱を必ず確保する必要があります。


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