今一度、熊本地震を振り返って

2017.04.15

昨年2016-8-Ⅰ号でも触れました「壁体内結露」。地震後、どのメーカーを見ても「耐震」という言葉を耳にする様になりました。

地震後、家を建てようとする人は「耐震」がまず最優先ではないでしょうか?

あるビルダー様の社長とその話になった際、「倒れない家?そんなの当たり前のことですよ!家は家族を守るものだから、今の時代倒れる家を作ったら詐欺になっちゃう。」と言われました。

まさに私の仕事で言えば冬は寒く、夏は暑い家を作ってしまう事と同じことです。

しかし、住宅も断熱もトータルバランスが大事でいくら断熱性の高い断熱材を入れても、気密不良と窓の性能が低いものだったら願う様な高気密・高断熱住宅は出来ません。

住宅も構造の強度を上げることは重要ですが、骨組みとなる「」の強度を守り続けることが大事なのではないでしょうか?

そこに直結してくるものが「断熱材選び」と「白蟻対策」と思います。写真の断熱材は結露でカビを起こし、木材は白蟻被害に遭い倒壊した益城町の住宅です。

見てわかるように、全く隅々まで充填してなく断熱材の機能を果たしてはいませんね。

最近では、気密と断熱を比較的簡単に確保できることから、当社の取扱う「吹付け発泡ウレタン」の断熱が非常に増えてきています。

しかし、後に構造体へのメンテナンスがほぼ出来ない事と、農薬系防蟻処理剤が揮発することで気密住宅での人体への影響が懸念されます。

その為、防蟻処理には揮発しない安心安全なホウ酸を使用し、断熱材選びにおいては湿気を溜め込まず、木の呼吸を妨げない透湿性を持ったアイシネンをお勧め致します。


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