高気密高断熱住宅は本当に快適です(暑い日に読んでください)
2018.07.01
2009.05.05
【ポイント】
最近住宅の新築工事において、シアタールーム(オーディオルーム)として一部屋を特別な仕様で造られる事も多くなりましたが、プロジェクターやロールスクリーンの配置にスピーカーの位置・配線などを気にかける程度で、遮音や音響効果まで配慮されるところはまだまだのようです。
1月にカラオケ兼ダンススタジオで遮音をメインにアイシネンを採用戴き、遮音と音響効果に大変すばらしいと嬉しい評価を戴きましたので、紹介いたします。
1階が駐車場で、2階がスタジオになっているため、2階の床下を吹きつけると、2階の荒床の隙間からアイシネンがはみ出し、僅かな隙間も埋め尽くします。
2階の床下は梁を除き垂木など全てアイシネンで隠してしまう厚みで覆いつくします、また外壁廻りを遮音シートで覆い、シートに直接吹きつけ。繊維系や成型物と違いシートや柱など材料自体に接着し決して剥がれたりすることがなく、木材の収縮や歪みなどにも十分に追随し将来に渡ってしっかりとした気密を保ち、断熱とともに音漏れを防ぎます。
アイシネンは重量がないので遮音性能が、ほかの材料と比べて特に優れた成果が出る訳ではなく、遮音シートなどとの組み合わせが重要です、また吸音効果を発揮させるには壁材を20%以上の穴が空いた有孔ボードを使用し、音の反響を抑えるとともに吸音効果で壁・天井材の振動を押さえ、構造体に音の伝わりを防ぐ効果を引き出します。
当然屋根下地の野地板に吹きつけスタジオの廻り全てをアイシネンで吹きつけ、窓も樹脂製で気密の取れるサッシを選定していただきました。
階段室など室内でも、スタジオと縁を切るべきところは遮音を行い、壁の仕上げには吸音に優れた、布系のクロスを使用していただきます、もちろん床仕上げのフローリングの下には遮音シートを敷きこんであります。
オープン後オーナーにお話を伺いましたが、遮音性とともに音響効果に大変満足していただきました、また音響装置を納入された業者さんも驚いておられたそうです。