高気密高断熱住宅は本当に快適です(暑い日に読んでください)
2018.07.01
カナダ生まれの高気密断熱材“アイシネン”断熱施工。世界が認める品質です。
アイシネンは、建築現場でスプレーによる施工法で、建物の気密と断熱をするシステムです。 施工の仕組みは、2つの材料液であるレジンとイソシアネートを現場で混合させます。一方の液であるイソシアネートの性質は、水と反応すると炭酸ガスを発生し約100倍にまで発泡する変性ポリマーです。
従来の硬質ウレタンと異なり、アイシネンは非常に柔らかくて軽量のフォームを発生する、世界で初めての軟質な変性ウレタンです。また、従来の工法のように発泡助剤(フロン系ガス等)を一切使用しない100%の水発泡気密・断熱材です。
フォームは、材料が1%で残りの99%は空気の気泡(セル)となります。この小さな気泡(セル)で包み込んで、断熱気泡として利用しています。
アイシネンは気泡構造に大きな特徴があります。独立した気泡を持つ従来の硬質ウレタン断熱材などとは異なり、また、クッション等に使われるスポンジなどの連続気泡とも異なった形状で、セルは連続気泡ですが、複数のセル互いにくっつき壁を共有して、繋がっています。この構造は、毛細管現象を起こしません。また、気泡をつなぐ接点には微細な穴があり、水蒸気はこの穴を経由して温度差による圧力によりフォームの中を移動し、人間が呼吸すると同じに様に排出されます。
健康な住いと省エネの先進国であるカナダで生まれたアイシネンは、北米で多くの認定・認証マークを取得しています。代表されるのは、EPA(アメリカ環境保護局)からは省エネに貢献するシステム商品として高い評価を受け、住宅部門において「Energy Star(エナジースター)」の認証を取得しています。
自然環境の厳しいカナダで生まれ、北米で普及したアイシネンは、高温多湿で、四季の自然すなわち冷暖房の依存の大きい日本でも利用が拡大しています。
大半の水蒸気は空気によって運ばれるます。つまり空気が動かなければ水蒸気も動きません。霧や雲も空気で動きます。ただし温度差(蒸気 圧差)で水蒸気が移動する拡散現象というのがあります。蒸気(湿気)は暖かいところから冷たい方へ、湿気の多い所から乾燥している所へ移動する空気の流れ(隙間)が一番大きい温度移動です。
次の図はアイシネン壁内構造のイメージです。アイシネン壁内(フォーム)は拡散のみの空気移動が発生します。(なぜなら、アイシネンフォーム内では空気が動かないからです。もちろんフォーム内は99%空気ですが、細かいセルに閉じ込められています)
温度差で侵入した水蒸気は璧内で拡散し、反対側にゆっくり僅かに出ていく 室外が室内より温度が高くなるとこの流れが逆になります。にわずかながら呼吸をするだけです。
アイシネンの発泡体は連続気泡です、気泡一つ一つがトンネル状に入り組んだ穴があいて空気は遮断するが、水蒸気は僅かに通過する のみです。
温度差(蒸気圧差)で物体の中を水蒸気が移動する「拡散」という現象では熱力学的に水蒸気圧がフォームの中で平衡になろうとする動 きがあり、実際にはほんの僅かな圧力差で隣接する気泡に連動していきます。つまり一つの気泡だけ水蒸気の濃度が高くなる事はなく、温 度の高い方から低い方へ、温度低下と共に水蒸気圧も下がっていきます。
この現象が次々と起きていきます。室温と外気温が逆転すると蒸気の移動は逆になります。つまり呼吸をするという事ですが、これがアイシネンの構造(フォーム)から理解できる大切な 要素であり、重要な性能です。
従来の断熱工事(工法)では、次の問題点があります。
上記の理由から、高気密、高断熱工事が困難でした。
アイシネンは現場発泡の専用車輌にて施工するので………