クーラーボックスで理解

2006.12.18

こんなに寒くなって、クーラーボックスの写真もおかしいのですが、発泡スチロールのクーラーボックスは皆さんご存知の通り、安くて手軽ですね。ただ、暑いときに氷を一杯いれておいても意外と長持ちしないと思った事はありませんか?例え、どんな高級なボックスでもフタの開け閉めを頻に行う場合や誰かがキチンとフタをしなかった場合、氷は意外と早く融けて、折角の飲み物も温くなってしまします。クーラーボックスの場合、そんな程度だと思っている人が殆どです。

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「氷を長持ちさせるには、壁(断熱材)の厚みを増やす事だ」といえば納得する人がいますか?住宅の熱損失もクーラーボックスと同じです。断熱材の厚みを増やしても、住宅に空気漏れがあれば断熱効果はおそらく半減すると理解して頂いてよいでしょう。すこし違うのは室内空気質の問題があり、住宅の場合は機械換気が必要です。まず「必要のない開口部、隙間、ダクトと壁の貫通部」などがキチンと密閉(エアシール)しておく事が先決です。その後、物質を伝わって移動する熱対策を行う事が肝心です。ところが、最近現場でよく見かける状況が左の写真のような釘の出っ張りです。壁や屋根野地板に見受けられますが、このままウール系の袋入りの断熱材を壁に押し込んでも、袋に穴があいて空気は簡単に漏れるし、熱伝導の高い鉄釘ですから外部からの熱橋となり、結露の原因になります。

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(貫通した多数の釘)

エアシールと断熱が一工程でしかも同じ材料で可能になるのが大きな特徴の「アイシネン現場発泡システム」です。エアシールは「エアバリヤー」とも表現されていますが、断熱値や断熱の厚さ以上に大事なポイントになります。上記のような場合でもアイシネンなら釘を覆ってしまい、室内からの熱を防ぎ空気と接しないために熱損失と結露を防ぐことが出来ます。


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