一戸建て新築の不満は?

2007.12.01

【ポイント】
住宅建設で考慮、興味に対象は「キッチン」「浴室」の機能性、完成後に不満の対象は、生活音の「遮音」です。

経済産業省が実施したアンケートの結果ですが、5月の朝日新聞に掲載されていました。
「新築一戸建て住宅を買った人は、キッチンや浴室等には満足しているが、完成前に施主が気づきにくい遮音性については満足度がさがる。」
「30項目について満足度を聞いたところ最も高かったのは
“キッチンの使いやすさ”、や“浴室の使いやすさ”など3項目で、94%。
最も低かったのは“隣室間の遮音性の81%だった。
住宅選びの決め手は①メーカーに対する安心感(77%)、②耐久性や断熱性など品質・性能(66%)、
③耐震性 (64%)の順だった。」

に関する問題は住人個々の感覚的な問題が大きく、RC造のマンションなどに居た人が一戸建てに移ると音が気になるというケースもあります。このアンケートでは隣室間とありますので、テレビの音や話声の空気伝播によるものでしょう。

いまではむしろ換気システムの関係もあり、ドアーのアンダーカットや吹き抜けなどの開放型の居住空間の方向になって、外部からの音よりも建物内の音の方が気になる場合も多くなりました、またユニットバスからのシャワーの音も問題になる場合があります。
今流行のシアターやピアノなど特殊な事情があるならその部屋だけ対策をするのが良いのではないかと思います。
全体が静かになれば、今まで気にならなかった音が急に気になるものです。
例えばクーラーの音や冷蔵庫の振動の音など、中には「いびきが大きくなった?」という人もいます。内装材の音の反射で、室内での反響音が問題になるケースもあるようです。
となると施主とその家族のライフスタイルを考えた上で、設計をしてもらう必要がありますし、設計時にお施主様の要望を積極的に聞く必要があります。
逆に小さなお子様が居られるところでは、室内の音は聞こえた方が良いと開放にされる場合もありますので。

アイシネンは外からの音の減衰、室内での吸音(反響音の低減)に役に立つ訳ですが、
これだけで全て解決できるものではありません。トータルの防音対策には大いに役立ちます、ご相談下さい。

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上の写真は、ユニットバスを2階に設置され、床下が寝室だったため将来お子様が大きくなって、夜遅く使用されても音が気にならないように断熱を兼ねて遮音施工したものです。


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