高気密高断熱住宅は本当に快適です(暑い日に読んでください)
2018.07.01
2009.10.17
【ポイント】
断熱化の目的は? と質問されたら、当然、室内温度を季節を問わず、快適にキープするためと答えます。
■実はその他にもう一つあるのです。断熱材を設置した場合、今まで冷暖房をしていて、それを止めた時の事を想像してください。夏の暑い季節だと、室温が外気に近づいてきます。冬の寒い季節であればこれも外気に近づいてきますね。
アイシネンで断熱した場合、冷暖房を切った時点で、一時間あたりどの程度の室温変化になるか概略一時間あたり机上の計算ですが、0. 4~0.7 ℃/時間 と理解して頂いて結構です。
ところが、漏気がある住宅であれば計算値より変化は大きくなります。しかしアイシネンのような発泡体で気密が確保できるものなら、熱移動にタイムラグがあります。断熱材は熱伝導をできるだけ遅らせるのが良いわけです。
■もし地震や台風・大雨などで電気あるいはガスがストップした場合、その時点から室温が外気に近づいていきます。0℃の外気の時に、暖房が止まったら大変ですね。
もし断熱がしてあれば、室温が20℃であった場合、10時間後は4-7℃の低下ですから13-16℃となります。実際にはドアの開け閉めや隙間があり、窓などの影響もあるので、もっと低い温度にはなると思いますが、仮に5時間で13℃になったとしても、なんとか厚着をしてライフラインの復旧を待つ事が可能です。
また救助隊の到着を待つ時間が稼げると思います。
灼熱の夏であっても同じ様に熱中症のリスクが軽減できます。ライフラインの停止の際にも、しっかりと断熱化してある場合安心です。
しっかりとした断熱がしてある住宅で、感覚的に夏は暑いので窓をあけるというのはあまり利口ではありません。まだ冷気が残っているので、ぎりぎりまで締め切っておいた方がよいのです。
逆も同じです。
■原則冷房を使わないお宅では、涼しいときに窓を開け放し外気温度が上昇する頃には窓を閉めるそうです。また、風の流れを十分に取り入れるため風を取り込む窓と風を逃がす窓を開け閉め調整し、直射日光が室内に入るようなときには、雨戸を閉めるなど工夫した生活を送られています。
基本は冷房暖房に頼らずに快適生活環境をクリエートすることです。
「冬を暖かく夏は自然にもっと涼しく」を実現の為情報を配信し、提案して参ります。