住宅断熱材の変革

2010.02.01

【ポイント】
昨今の断熱関連の関心の高さは大変なものです、住宅版エコポイントの制度の制定もありますが世界的な地球温暖化防止の環境対策が大きな流れを作っています。

■1月26日付けの日経新聞の記事によると、今まで現場発泡ウレタン系断熱材で代替フロンの化学物質ハイドロフルオロカーボン(HFC)を使用して断熱材を生産していたものを、完全に不使用にするとメーカー各社が発表しました。
各社は代替フロンも将来的に規制対象である温暖化ガスの一つに追加されると判断し、この決断に踏み切ったものとおもわれます。

■住宅用のウレタン系断熱材はRCのマンション壁などに吹き付けて主に結露防止として長年使われてきました、フロンや代替フロンを使った従来製品は断熱性能が高かったのですが、今後はかなり断熱値が下がるために厚みを50%程度増やさなければ、今までのような断熱効果はできなくなります。
いままでは、外部に面する壁面にウレタンを15~20ミリ程度を吹きつけGL工法で内壁を貼るやり方が定番でしたが、ウレタンの厚みを厚くすることにより室内収まりにもかなりの影響が出てきそうです。
それ以上にウレタンの施工サイドでは、完全水発砲の対応に真剣に取り組まなければなりません、調合機の変更や温度などシビアーな施工体制・管理が求められ、当然コストアップにもつながり、この業界は今後大変な試練が待っていそうです。

■アイシネン現場発泡断熱システムは、ウレタンの仲間ですが開発当初から完全な水発砲軟質フォームを目指し、独立気泡ではなく連続気泡の木を傷めない調湿可能な製品を開発したのです。
当然在来のウレタン発砲装置では対応できず、ケミカルの攪拌や循環装置・調合機等新たなシステムにし長年の研究結果から開発されたものなのです。
硬質ウレタンから単に水発砲にしたり、軟質の連続気泡に改良したのではなく、当初から木造に、つまり木にも人にも環境にも優しく、結果RCにも問題なく対応できるアイシネン現場発泡断熱システムは、20年以上の実績をもって全世界に広がっています。

■ここ日本でも10年以上の実績から軟質発砲系の断熱材は「アイシネン」との認知をいただき、益々アイシネンファンの輪を広げ、エコの輪を広げ、快適生活環境で健康に過ごされる方々が増えていきます。


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