暖房について

2010.11.01

【ポイント】
すっかり秋らしくなり、北の方では雪の便りも聞かれます、あの暑かった酷暑の夏を過ごしてきたのに、もう暖房の心配をしなければなりません。

現在圧倒的に多い暖房器具としてはエアコンでしょう。
夏場に必需品となったエアコン(クーラー)で冬場は暖房に切り替えて使用するし、壁掛けや天井埋め込みで、スペースもとらずにとても便利な商品です。

しかし、エアコンなどは室内の空気を室内機に取り込んで空気を暖めて送風し部屋を暖めます当然暖かい空気は上昇し天井面に滞留し、床面の下の方は窓や隙間の冷気が滞留しなかなか温まらず、エアコンの温度を上げ益々上下の温度差を大きくして、何とも居心地の悪い環境を作ることになります。

そこで、ストーブやファンヒーターを併用するところが多いのですが、基本的な環境は変わりません。
最近多種多様な暖房システムも開発され、床暖房も多くなりました、ところが設置費用や維持費の問題で、リビングや台所の足元など局所だけに採用されるところが大半です、そうすると設置されたところとないところでの温度差が激しく違和感があります。

これは、本人が感じる以上に体にダメージを与えストレスになるそうです。

アイシネン断熱を採用いただく設計事務所さんや工務店さんでは、室内の温熱環境をしっかりと考えられ、土壌蓄熱や基礎蓄熱の床下全館暖房を採用されるところがあり、この2年程度で急激に多くなりました。

このシステムでは、玄関を開けて入った途端から、リビングはもちろんトイレ・浴室に至るまで温度差のない空間、つまり温熱環境のバリアフリーとなります。
床材がほんのり暖められ、輻射熱により壁や天井そして室内にあるすべてのものを暖めることで寒くない家が実現出来ます。
直接建材に高温の熱影響を与えないため、使う建材も何ら制限を受けることはありません。

ただし、新築時に設計段階からのしっかりした計画とある程度の初期費用が必要になります、そこで比較的安価な電気式蓄熱暖房の採用も予想以上に多くなり、設置された方々からの評判も良いようです。
設置台数にもよりますが、床下の蓄熱式電気暖房器と同じような効果が期待できます、ただし設置場所に制限があり、部屋内の床にスペースを確保する必要があります。

いずれの冷暖房を採用するにしろしっかりした断熱と窓開口と換気が重要です、価値観は各々違うと思いますが、長年住まう住宅は快適で健康な環境が一番ではないでしょうか。


↑TOP