「環境」と「健康」

2013.04.01

【ポイント】
昨年(12-12-Ⅱ)もお知らせしましたが「ゆすはら健康長寿の里づくり」プロジェクトが本格的に動き出し今年2月15日から26日にかけて実践検証が行われました。
温熱環境の優れたモデル住宅に一泊二日20組の住人に交代で宿泊してもらい、 それぞれ温湿度計・血圧計・活動量計・携帯型心電計及び心拍計で測定、その後自宅に戻り同じ測定をするものです。

モデル住宅は梼原町産の木を使った木造で高気密・高断熱且つ窓サッシ類も12㎜の複層ガラス、家全体が17℃以上に保たれるシステムです。
在来の住宅ではリビングルームは20℃以上あるのに廊下に出ると11℃で浴室は10℃と室内で10℃以上の温度差があります。
以前の測定では心拍数60が寒い廊下に出ると70に上昇し脱衣室で服を脱ぐと84まで急上昇。
ところが湯船に浸かると急に65まで下がりました、当然血圧も急激に変化します。
モデル住宅では温度差がほとんどないことで心拍数の変化は、半分以下です。

20年ほど前から高齢者の為に段差をなくし安全にとバリアフリーが盛んに取り上げられ現在ではスタンダードとなりましたが、 これからは居室内の温度差バリアーを解消することがスタンダードとならなければなりません。

モデル住宅で17℃とあります、普通の家では17℃では寒く感じるはずですが壁・床・天井部も同じで温度差がなければそれほど寒く感じません。
ところが在来のリビングの室温が20℃でも天井部は23で床は18で壁面やガラス面が15℃とすれば 体感温度は低くなり上下の温度差及び壁面・ガラス面からの冷ふく射により大きなストレスを感じ心拍数・血圧に作用します。

130401-01


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