アイシネン断熱の住宅 気密測定

2013.07.01

【ポイント】
先日久しぶりに気密測定の依頼を受け立ち合う機会がありましたのでご報告いたします。

130701-01アイシネン断熱で施工された建物は、大きな塞ぎ漏れがなければC値は完成時ほぼ1以下の高気密が確保ざれます。
では気密欠損となるところは? 第一にユニットバスの床下人通口と床断熱の場合の内間仕切りの開口です。
今回は屋根・壁に床もアイシネンを施工、人通口を塞ぐスタイロFを準備しました。

130701-02ところが、写真のような仕上がる前の現場には至る所に開口があります。
まず玄関ドアの土間部の開口に、玄関周りの基礎パッキンの開口。
本来コンクリートや壁でふさがり床下換気を行わない所には気密パッキンを敷き込みます。
基礎パッキンの開口には簡易型ウレタンFを充填

130701-03玄関の開口や人通口の隙間はガムテープを使って仮に塞いでおります。
目に着く大きな開口を塞ぎすべての窓・ドアを閉めた時点で排気すると、小さな隙間から風を感じるようになります。

130701-04それは外部を貫通している電線管や冷媒配管周りの隙間。またサッシ取り付け部及び木材の重ね部のわずかな隙間です。 
( 各業者さんがコーキングなどで塞ぐ )
130701-05完成までに塞がれる部分は仮にガムテープでふさぎ、窓周りなどわずかな隙間は簡易ウレタンフォームを充填しながら塞ぐことで、測定値は0.9以下の数値となりました。
気密が増しことで、ガムテープ周りから風を感じるようになり、完成時には0.5程度の高気密は確保出来ます。

130701-06以前、家にも人にも少しくらいの隙間があったほうが良いと言われたものですが、あくまで換気のための空気の入り口と出口を計画し、 必要最小限の換気量で無駄な熱を逃がさず、不快に感じない程度の空気の流れを作ることで臭い有害なガスを排出し、結露の発生を抑えることになります。
併せて、防音・断熱効果を上げるためには高気密は欠かせません。
アイシネンはいかなる隙間も埋め気密と断熱を同時に出来る優れたシステムです。


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