発泡ポリスチレン(スチロール)について

2014.05.01

【ポイント】
阿蘇ファームランドに行き発泡スチロール造のドームハウスに泊まる機会がありました。


写真のような7mφ円形で高さ約3mのドーム形約36.3㎡(11坪)の建物です。 構造体は20㎝厚のスチロール部材10個と中央固定リンクで構成されています。 スチロールと言えば、燃えやすく壊れやすくすぐに ボロボロになりそうで、建材に使われるイメージがありませんね。 ところがスチロールにも種類があり密度によって熱伝導率も強度も異なります。


加工が簡単で廉価なため食品のトレーや保冷庫などなど幅広く利用されて一番身近な商品です。 密度15~30 Kg/?で熱伝導率0.043~0.036W/mkの4種類ありま。このドームハウスは20年ほど前に開発され住宅としても認可を受けています。 多分構造体として使うため密度30Kg/?か特殊な加工物だと思います。


一般のスチロールは耐熱温度90度で火に弱いため難燃加工しモルタルなどで 覆わなければなりません。 また白蟻の格好の餌となるため防蟻処理も重要です。 ドームハウスのうたい文句は地震や台風に強く断熱性能が高く、形状のお陰で自然に空気が対流して温度差が少ない事です。 ファームビレッジは480棟からなり異次元な素晴らしい景観であり、室内も特殊な空間を体感できます。


ところが1泊して解ったことですが、成型物で軽いでしょうか、少しの雨でも雨音が異常に響きます。 そして初めての経験ですが、反対側対角線での話し声がまるで耳元で話しているように聞こえるのです。 多分ワンルームで音が円形の天井面を伝わってくるのでしょう。音に関してはデリケートで個人差があります。 しっかり長所・短所を見極め、対処して使うことが重要ですね。


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