防蟻処理について

2015.03.18

【ポイント】
床下と居室内の空気を循環させるタイプのシステムを採用する場合は、防蟻剤の仕様に注意が必要です。


当社でアイシネンの基礎断熱を採用いただく設計事務所・工務店さんには、床下の防腐・防蟻剤の影響が室内居室側に出来る限り影響を与えることのないように対策をとっていただき、 数件はホウ酸系の防蟻剤を採用いただきました。 ところが、床下と室内の空気が循環する場合は現行の薬剤処理は原則使うことが出来ません。


基礎断熱が4割近くを占めるアイシネン断熱システムでは、防蟻処置との関係が強くいろいろな本を読み講習会にも参加しましたが、 安全性と臭いと保障の問題で今一つの感がありました。 ところがホウ酸系の防蟻剤が2011年木材保存協会の認定取得に続き、 ‘14年日本建築センターの評定を取得したことと、従来の専門シロアリ業者さんで、取り扱われるところが現れたことで一気に信頼度が高まりました。


ホウ酸(塩)は昔から目薬として使われている安心感で、細菌の発育や増殖を抑制する作用があり、 人や犬など哺乳動物には問題ないながら、腎臓を持たない生物は代謝が止まり死に至る特殊な作用を持ちます。 (ホウ酸ダンゴも) EUはじめ先進国ではホウ酸を使った防蟻剤が主流なのに、日本ではまだまだ農薬でもあるネオニコチノイド系薬剤処理が主流です。

( すべての写真提供 (株)東部白蟻センター )


ニコチニル系の農薬は人間の脳に影響があると懸念され、ミツバチへの害が取りざたされています。 人体に全く害のないホウ酸系の防蟻・防腐剤であれば家中の木材を処理することで、カンザイシロアリのように小屋裏から侵入する場合にも効果を発揮します。 また燃えにくい性質と防カビ・防菌効果から木材の腐食を抑える働きがあり、長寿命住宅の家づくりの一助となるはずです。 ただし、防蟻に関してはプロならではのノウハウと実績が重要です。 薬剤だけ購入して誰にでも出来るイメージですが、 絶対にメンテと保障の可能な専門業者に依頼すること
安いだけじゃない後悔しない家づくりを!


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