折板屋根

2015.10.16

【ポイント】
折板屋根の断熱改修で、ある店舗の小屋裏を調査で訪れました。 いつもの光景ですが1m程度の空間があり10月に入りかなり涼しくなってきたのでアイシネンの吹付作業が可能です。


9月の台風で雨漏れしたため、天井を剥がして小屋裏を点検したところ、 天井に敷き込んであったグラスウールの断熱材がびっしょり濡れていたため撤去して新たにGWを入れ替えたものの、折板の底部に水跡が見えたそうです。 わずかな量で、グラスウールにしみ込んだものの、天井面から店舗へ水が落ちることもなく、気が付くこともなかったようです。


当然小屋裏はグラスウールがカビていたようですが、飲食や食品を扱う店舗でないことが幸いですね。 あまり寒くなると鋼板の表面に結露で露を打ち施工が困難になることと、 施工中は窓やドアを開けたままになり店内が寒くなるため、急きょ10月中に施工することになりました。


小屋裏にはカセットエアコンの室内機や配管類にとんでもない量の電線が張りめぐらされて、吹付作業は大変です。 24時間営業の為平日の日中に施工ですが、万が一電線などが断線すると営業に差支えがあるので、 電気屋さんも天井内の作業の間、店内に待機して頂くことになりました。


本来折板屋根には結露防止のためにペフ材を裏貼りする場合が多いのですが、長い年月が経つと剥がれる恐れがあります。 左の写真は現場発泡硬質ウレタンを吹き付ける前にペフ材を剥がした後ですが、 小屋裏で紫外線の影響もなくしっかり接着しており、剥がすのが大変だったようです。


屋外解放のガレージにも折板を使うことが多いのですが秋から冬に向け、特に湿度の高い時に結露を起こし大事な車に水滴が落ち水垢を付けることになります。 ペフの裏貼りをしたいところですが、天井がなければ数年でペフが剥がれ、はがれたところに集中して結露が起きます。 露出の場合硬質ウレタンも変色や鳥が好んで啄み遊んで穴をあける可能性があります。 坊鳥ネットや塗装などお客様と十分に打ち合わせの上対応していきます。


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