他社製品との比較Ⅱ

2015.11.01

【ポイント】
ある研究・開発者は言いました「自然の摂理に逆らうのではなく、従ってこそうまくいく」と・・

(左;X社製品 右;アイシネンフォーム)

平成27年10月29日、吸水試験前のサンプル重量は左写真の通りです。カットサンプルはほぼ同サイズの約5cm角で、X社はアイシネンに比べ重さが約3倍あります。 この時点でアイシネンに比べ密度が高いと判断でき、熱橋となるポリウレタン素材が多いということにもなります。 常温乾燥空気の熱伝導率は0.0257W/mkでウレタン素材は0.04W/km、空気の方が断熱性能が良いのです。


グラスウールなど繊維系は密度が高いほうが熱抵抗が大きいのですが、本来動かない空気層をいかに形成するかが断熱の性能です。 同日、午後13:32より吸水実験を開始。 2時間後、X社のフォームは下部より徐々に毛細管現象(重力に逆らって水を吸い上げる現象)が始まっているように見受けられます。 アイシネンは最初と全く変わらず、吸水している様子は見られません。


翌日の午前7:35に重量を測ってみると、左写真のように5gの吸水が確認できました。 (アイシネンは表面に付着した1gのみ)吸水も問題ですが、一番の問題は乾燥する時間です。 これが長引くとカビの原因にもなり、水分を含んだ断熱材は、水が熱橋となり30倍ほど断熱性能が落ちるといわれています。 壁・天井に隠れてしまう断熱材だけに、素材選びは非常に重要なのです。

表題にあった「自然の摂理に逆らうのではなく、従ってこそうまくいく」という言葉は、
アイシネン開発者が残した言葉だそうです。 いってみれば水蒸気を止めることは不可能であり、呼吸、調湿(フォーム内に水蒸気を溜め込まない)拡散作用させてこそ結露を防ぐことができるという事です。 身近なものでいえば「ゴアテックス」という繊維素材です。 自身、釣りを趣味としておりウェーダー(胴長)を着用して腰まで水に浸かった釣りをしますが、透湿性のないナイロン系では数時間でズボン、靴下はびしょびしょの状態になってしまいます。 しかし、ゴアテックス素材を使用してみると、そのようなことが全くありませんでした。 アイシネンもこれと似ており、
大事なのはエアバリアと水蒸気の調湿で、発泡系断熱材では不可能を可能に変えてしまった断熱材が「アイシネン」と言えます。


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