あるアイシネン開発者は言いました「自然の摂理に逆らうのではなく、従ってこそうまくいく」と・・・

2016.10.15

平成27年10月29日、実験前のサンプル重量は写真の通りです。両メーカー共にほぼ同サイズの約5cm角のサンプルですが、

X社はアイシネンに比べ重さが約3倍あります。この時点でアイシネンに比べ密度が高いと判断でき、熱橋となる繊維が多いということにもなります。

※左 X社製品

※右 アイシネンフォーム

同日、午後13:32より吸水実験を開始。

2時間後、判りにくいですがX社のフォームは下部より徐々に毛細管現象(重力に逆らって水を吸い上げる現象)が始まっているように見受けられます。

アイシネンは最初と全く変わらず、吸水している様子は見られません。

翌日、10月30日の午前7:35に重量を測ってみると、写真のように5gの吸水が確認できました。

(アイシネンは表面に付着した1gのみ)吸水も問題ですが、一番の問題は乾燥する時間です。

これが長引くとカビの原因にもなりますし、吸水状態の断熱材は、水が熱橋となり30倍ほど断熱性能が落ちるといわれています。

壁・天井に隠れてしまう断熱材だけに、素材選びは非常に重要なのです。身の回りには水蒸気が山のようにあるので注意が必要です。

 

表題にあった「自然の摂理に逆らうのではなく、従ってこそうまくいく」という言葉は、アイシネン初代開発者が残した言葉だそうです。

いってみれば水蒸気を止めることは不可能であり、呼吸、調湿(フォーム内に水蒸気を溜め込まない)拡散作用させてこそ結露を防ぐことができるという事です。

身近なものでいえば「ゴアテックス」という繊維素材です。自身、釣りを趣味としておりウェーダー(胴長)を着用して腰まで水に浸かった釣りをよくしますが、

透湿性のないナイロン系のウェーダーでは数時間でズボン、靴下はびしょびしょの状態になってしまいます。

しかし、ゴアテックス素材のウェーダーを使用してみるとそのようなことが全くありませんでした。

アイシネンもこれと似ており、大事なのはエアバリアと水蒸気の調湿で、発泡系断熱材では不可能を可能に変えてしまった断熱材が「アイシネン」と言えます。

 


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