日射と日射熱取得

2014.10.12

【ポイント】
10月に入り朝夕はすっかり涼しくなり陽が落ちるのも早くなりました。すっかり秋です。


ところがこの時期15時くらいから極端に暑く感じることがあります、西(南西)向きの建物で天気が良い時は壁面が50℃以上にもなります。
夏至(6/21頃)太陽はほぼ真上(約78°)ですが冬至(12/22頃)32°まで落ちてきます。
冬場の寒い時期であれば日差しを室内にどんどん取り入れて暖かくしたいものです。(16時の壁面温度 53℃)


ところが、まだまだ気温の高いこの時期日射角度は40°程度で庇は全く役に立たず、 サッシガラス面から直射日光が影響し、壁面も長時間日射熱の影響で焼け蓄熱し室内へ輻射熱としても影響します。
最近の建物は壁通気工法が採用されアイシネンのような優れた断熱システムも普及し 且つサッシ類もLow-eの複層ガラスに樹脂枠を取り入れられることが多く、暑さを防ぐことも可能になりました。


以前(ほぼ15年前)の建物すべて及び最近でもサッシや断熱をおろそかにした西日の当たる部屋では、 この時間帯にクーラーを使わなければならないほどです。
当然23年前に建てた自宅兼事務所がまさにこの状態です。そこで9月末から斜めに掛けていた遮光ネットを2重にしてまっすぐに下げ、 雨戸を1枚だけ閉めたり、厚手のカーテンで陽を遮る様にして暑さと戦っています。


今まではバルコニー床(屋根なし)に当たる直射日光で60°以上にもなる表面温度の照り返しをやわらげるため、 床面に日影を作っていたものを、壁面に当たる日を遮り壁・窓面の温度上昇を抑えます。
秋になるとグリーンネット(ゴ-ヤ・へちまなど)も枯れてしまうので、遮光ネットが頼りです。
17時近くになっても外壁面は47℃で室内も29℃です。
真夏と比べれば室温は低いのですが、焼けた壁面からの輻射熱の影響で相当暑く感じます。
今からの新築・リフォーム計画なら大丈夫! 相談下さい。


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