床断熱 改修工事

2009.01.19

【ポイント】
寒い時期なると、どうしても寒さ対策の問い合わせが多くなります。
壁に断熱するとなれば、家具類を移動して壁を剥がしたり開口したりが必要になり、断熱後も壁の補修などで大変な工事になります。そこで、手っ取り早い小屋裏や床下からの施工になります。

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昨年末に急々な床断熱の施工2件施工させていただきましたので、その施工状況をまとめてみました。
まず床下が吹付け面まで600程度の高さが確保できるか、また障害物がなく施工できるかを事前に調査をします。
2現場とも600程度の有効があり、障害も何とかクリアー出来そうで施工に踏み切りました。
和室の畳を剥がし、床材を取り出入り口と換気ダクトの設置スペースを確保します。

当然(?)ながら和室の床下には断熱材は敷設してありませんが、1件は築25年程度で床下は全く断熱されていませんでした。

1件は土台にバス板を渡してグラスウールが敷きこんでありましたので、全て撤去してからの工事になります。
(グラスウールの袋には露をうったような染みが見え、垂れ下がっているところもあります)

袋入りのグラスウールを撤去したところなぜかアルミ蒸着してある面が、消えて透明になっているところがたくさんありました。

上の写真で見えるように床下に面して露出しているところが全て透明に見えます。
多分支えの板に隠れているところだけがアルミが残っているようです???

グラスウールを全て撤去

床下から50ミリ以上の厚みを確保しつつアイシネンで吹きつけ断熱

吹きつけ断熱完了後各部屋をチェックするとトイレの踏み切り箇所でアイシネンが見え若干飛び散っていました。

思いもよばない所の隙間からアイシネンが出てくるほど隙間は多いものです。

和室の床下も断熱するので、1箇所床下点検口を造り、蓋にも断熱をして納めます。

当然床は隙間だらけで養生していないところはアイシネンがいたるところからはみ出ています。
和室の畳の間は畳自体が断熱性が高いので、断熱施工をするところは少ないのですが、畳の突合せ部には隙間があり、断熱欠損で寒さの元になり、床と天井の大きな温度差の原因になります。

これで床断熱は完璧に出来ましたが、壁や屋根(天井)が断熱されていない又はグラスウール程度の施工では、もうひとつ満足できるまでの結果は難しいようです。

3%の隙間は30~40%の断熱低下を起こすと言われています。
ましてや昔の隙間の多いアルミサッシでシングルガラスではなおさら・・・・。
やはり、新築時にトータル的な断熱計画が大事です、暑い・寒い・結露そして騒音問題を解決し快適な住環境を実現する為には、アイシネン気密・断熱・遮音システムと断熱サッシ及びしっかりした24時間換気(掃気)システムが大事です。


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