断熱材について

2010.10.06

【ポイント】最近の住宅用断熱材は豊富な種類があるが、その効果について

最近の住宅用断熱材のシェアをみると、グラスウールが51.5%・硬質ウレタン14.4%
ロックウール13.9%とのデーターで合計79.8%そのほか多くが残り20.2%になります。
硬質ウレタンが思いもよらず健闘しておりますが、住宅用と言うことでマンションなどのRC建物に使用されているものがカウントされているものと思われます。

以前は、GWとRWの繊維系断熱材が85%を占めると言われていましたので、その他の断熱材が増えていることになります。  (繊維系には天然ウールもあります)

その他とは、木質繊維系のセルローズファイバーとインシュレーションボード発砲プラスチック成型品 ビーズ法ポリスチレンフォーム(通称スチロール)押し出し法ポリスチレンフォーム(通称スタイロフォーム)硬質ウレタンフォーム・ポリエチレンフォーム・フェノールフォーム・ほかがあります。

それに現場発泡硬質ウレタンフォームに新たに軟質ウレタンフォームが参入してシェア争いが盛んになっています。

それにしても、これだけの種類があるのにGWが50%以上を占めているのには驚かされます使用されている方々が一様にGWでは・・・・・と言われながらも金額を抑えるためには仕方ないと使っておられるのが現状です。

これだけエコが叫ばれ、省エネを考えなければならないのに、単にどのような断熱材でも現場に入れれば・納品すれば済んでしまう、長年の悪しき慣習が今も続いているのが残念でなりません。

さらに、断熱は隙間がないこと、気密が大事と言われながら、熱貫流率(熱抵抗)や厚みだけが重要視され、気密に関する規約はなくなってしまいました。

どれだけ熱抵抗の優れた断熱材をどれだけ厚く取り付けても、隙間が開いていたり将来隙間が出来るようであれば、膨大なエネルギーや資源を使うだけで省エネの意味を成しません。

アイシネンなどを採用いただいている工務店・設計事務所さんは、十分理解いただいていますが官庁の机上の方から現場で直接携わる大工さんまで、もっともっと啓蒙活動をしていかなければならないと思います。

天井に断熱材を載せるのであれば、このような施工でもよいのですが、中間階で天井断熱をやらないのであれば、グラスウールは上階のスラブまで届くように施工しなければなりません。

101006

基本が理解されず、断熱材を納めただけになっている現状がいかに多いか???


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